HTF
□俺達で、
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「なぁシフ」
「なんだよリフ」
ソファーに座ったリフティが言った。
「俺、好きな人ができたんだ」
シーンと静まった空間に
リフティが話し続ける。
「その好きな人は…」
「良かったな!俺応援するから!じゃ!」
リフティの言葉を遮るように、シフティは部屋をあとにした。
「…シフティ……」
――――
部屋をでたシフティは自分の部屋のベッドに座っていた。
「……リフティに…好きな人…できたのか…」
小さく呟いた後、シフティは歯を食いしばった。
「…っ、俺は…リフティが好きなのにっ……!」
ボスッ
シフティは嫉妬心をベッドにぶつけた。
「…っ…く……うぁっ…」
そして、声を殺して泣いた。
―――――
リビングのソファーに座ったリフティは、テレビをつけたまま、ぼーっとしていた。
「……最後まで…言えなかった……」
ポタポタと涙が溢れ出す。
「…俺が…俺が好きなのはシフティだって……言えなかっ……うぁっ……」
リフティは手で顔を覆い、しずかに泣いた。