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□お前だけは、
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―辺りに広がる血溜まり。

そこの中心に俺は立っていた。
周りにはさっきまで笑い会っていた友達。

―…あぁ、またやってしまった。

また…殺してしまった。

「みんな…殺して…」

「みんなじゃないだろう?」

声にならない声で呟いた俺の背後には、英雄、スプレンディドが立っていた。

「僕を忘れてないかい?」

「…てめぇは数に入れてねぇ」

こんな時に来やがって。
よく笑顔でいれるよな、こいつは。

「はは、失礼だなぁ。
それにしても、今日も派手にやったね」

スプレンディドはバラバラに切り刻まれたギグルスの死体に触れた。

「…ふん、殺すのに派手も地味もねぇよ。」

俺は近くに落ちていたナッティの死体を蹴り飛ばす。

「…僕は殺さないのかい?」

スプレンディドは微笑んだ。

…こいつは、殺せない。

「…さぁな」

俺はスプレンディドに近づいた。
ナイフをちらつかせてもスプレンディドは逃げない。

「……初めて殺される人は、フリッピー君がいいな」

スプレンディドはにこ、と笑った。
…馬鹿か、こいつは。
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