krk 短編集
□シリウス
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* *
「俺、もう練習でねぇから。」
「…どうかした?話なら聞くよ?」
あの時から何かが変わってしまって、私たちもだんだんすれ違いのようなものが増えた。
「もうお前と一緒にいたくねぇ。」
「…え…?」
彼から別れを告げた。
それなのに。
「なんで…そんな顔、するの…?」
「わりぃ」
謝らないで。
私だっていけないところたくさんあった。
「俺はお前を傷つける。」
青峰君のほうが傷ついてる。
「だから俺たちもう終わろう。」
泣かないで。
どうして泣くの?
「青峰君!!」
「美桜っち!」
あなたの後姿をもう何度も追いかけた。
泣かないでよ…。
シリウス
焼き焦がすもの、光り輝くもの。