有と無の記憶〜歴史を変える冒険〜

□旅の二人は伝説の探検隊に出会う
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「で?どうすれば探検隊になれるの?」
ミラはマリンに聞く。
「……このギルドにチームを登録すればいい。いまカレンが、ツバサを呼びに行ってるから。」
「ツバサ?」
「…ペラップだ。」
「ペラップ!?」
ミラは自分でも訳が分からないが興奮した。
「…ミラ、もしかして人間のとき、鳥使いだったの?」
クレイが聞いてくる。
「うーん、そうかも。」
カレンが戻ってきた。
「連れてきたよ。」
「ちょ、訳がわからないぞマジカルズ!なんの用だと言うんだよ!?」
カレンの横でじたばたしているのは、確かにペラップだった。
「……弟子入りだ。」マリンが静かに言う。
「なにっ!?弟子入り?…あっ!君達はさっき入ってきた子じゃないか!」
ペラップ―ツバサが、ミラ達を見つけて言う。
「へぇー、君達が探検隊になりたいのかい?最近マジカルズのおかげで入団者が増えてきて嬉しいよ♪
それならさぁさぁ、こっちに来て♪親方様の所でチームを登録するから♪」
ツバサはミラとクレイを掴み、ずるずると引きずった。
「やめて下さい!自分で歩きます。」
クレイが抵抗して抜け出したため、ミラも離された。歩きながらちらっと後ろを見る。
カレンが「頑張って。」と小声で言い、マリンは軽く手を振った。
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