black or white
□二人の蒼
1ページ/13ページ
『おいごらぁ!』
と轟音が鳴り響く
この物語の主人公ごと、この俺 蒼の目の前でだ
正直うっとうしいから今回は無視をする事にした
『無視するな!』
他人からしてみると違和感があるかも知れない
[今回は]という所に
この男、虎鉄(風の噂で聞いたため本当にその名前なのかは知らん)はことあるごとに俺に戦いを挑んで来やがる
このあたりで最強だった火使いの虎鉄を俺が倒したと言うのだ
正直記憶がない
兄貴曰く(俺には兄貴がいる)俺は最近事故ったらしい
[らしい]てのはあの日より前の記憶は俺にはない
医者がいうには思い出を司る部分と知識を司る部分の内、思い出を司る部分が壊れたらしい