兄さん誕生日その2
□雑草
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チョッパー、お前すごいなー。こんなんどうみても雑草にしか見えねぇのに、薬にしちまうなんてよー。
「……ウ、ウソップ?」
おっ、もう名前覚えたか?そうそう、おれ、ウソップ。化け物って呼んだりしてごめんな。これから同じ船の人間として仲良くやるとともに、おれをキャプテン・ウソップとして称えるがいい。実はおれがこの船で一番偉いんだからなっ。
「ホントかーっ!?」
「チョッパーにウソ教えないっ」
いたた…ナミ殴るなよっ。実はこの船じゃナミが最強かもな。とにかく…こほん。歓迎の話の代わりにすごい話をしてやろう。
「すごい話?」
あぁ、すっげぇぞ。まず、お前のバッグに入ってるコレ、タンポポだろ。なんで知ってるかっていうとな、実はこれサンジが料理に使うんだぜ。
「料理に!?」
ほら根っこだけど、あそこのきんぴらがそうさ。お前の島の前の島、ちなみに巨人や恐竜がいる島な。って、…お前偉大なる航路出身だよな、なんでそんなにびっくりしてるんだ?
「だ、だって。おれ冬島から出たことないんだ。知識だって本くらいからしか知らないし。なぁ、キョウリュウってなんだ?キョジンってなんだ?」
なるほど、これはお前あんまり知らねぇな。よーし、じゃあおれさまが行ってきた冒険の数々の話から始めよう!
「ホントかーっ!?」
あぁ、してやるよっ。だからちびらずについてこいよ!
「はっ、はーいっ!」
よろしい、じゃあ、ウソップ劇場。開幕だァ!
――――
雑草。