兄さん誕生日その2
□幸せ
1ページ/1ページ
山登りと言う名の冒険でばてて喉はからから。そんなリーゼントへたへたのおれ様と子分達の前に見えたのは、なんとコーラショップだったんだ。なんつーグッドなタイミング。おれさま思わず感動しでなんがねえぞ、うっうっ。
もちろんショップだから金がいる。だがな、コーラショップのばぁちゃんが安く売ってくれた上に、サンジやロビンやナミが金を持ってたから、めでたく箱二箱分コーラを買うことができたわけだ。しかも流れる山の冷たい水でキンキンに冷やしてあってよ。ばぁちゃんの優しさとあいつらのしっかりしたとこが目に染みるぜ、うっうっ。泣いてねぇけど。
「んー!!スゥパァァァァ!!」
コーラ補給完了。冷たくていいコーラだ。テンションあがってくるぜぇ!!
「フランキー、どれが一番冷えてるかなぁ。おれ、のどからからだ」
「そうだな。どれも冷えてるがこの三本なんかオススメだ。よーく冷えてんぜ。触ってみろ」
「あっ、ほんとだ。きもちいーなぁ」
近場にいたチョッパーはコーラの瓶に触ってから、水をぱちゃぱちゃやり始めた。まぁ、暑いの苦手だからな、あいつ。冷たい水は幸せだろうぜ。
「うーんっ、生き返るっ」
さて、他の奴らは、と思って見てみたら飲みっぷりは上々のようだ。小娘なんか腰片手に一気。幸せそうだな、おい。
「ヨホホ!おいしすぎて二本同時にいきますよォ!!」
「ははっ。ホネ溶かすなよ」
「そん、ング、なに、ング、やわでは、ング、ありませぇぇん!ぷはぁぁ!」
「ぎゃははっ」
二本飲みのホネを見て、サンジが楽しそうに笑ってやがる。隣のゾロはそれが目に入らねぇくらい、ぐびぐびいってらぁ。しかも口元から零して、豪快なやつだな。
「はははっ、くらったかゾウ。ウソップ様特製ふりふりコーラ!!」
「ぱぉーん!!」
客のゾウはウソップにコーラかけの洗礼を喰らったようだ。あれくらいならおれさまにとっちゃシャワーみてぇなもんだ。まだまだ修業が足りねぇな、あのゾウは。
「ほーら飲めよ。冷えてるぞー」
「お魚さんもコーラを飲むのね」
「そりゃそうだぞロビン。魚だってうまいもんは好きだっ」
「あら、ごめんなさい」
「しししっ、いいよ!」
麦わらとロビンは魚にコーラ飲ませてるのか。魚の方もいい飲みっぷりしてやがるぜ。
もちろんおれも、燃料補給がてらコーラを飲む。いつもうめぇコーラだが、喉がからからで、川の水で冷えてて、それに、
「みんなで飲むコーラうめぇな、しししっ」
…あぁ、麦わらに言われちまったが。
今のおれはスーパー幸せだから、許してやるか!!
―――
幸せ。アンケよりご協力ありがとうございました。
コーラといえばアニキでしょっ。