兄さん誕生日その2

□ソファー
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サニー号のダイニングに設置されたソファーでは、時々誰かが昼寝をしている。船長が食事を待ちくたびれた時、剣士が昼寝をしたいとき、航海士が本を読みながら、狙撃手が船医を抱きしめて。気づいた考古学者や料理人がため息混じりに毛布をかけてやっているのだが。


「…ロビンちゃん、ホネって風邪引くの?」


「…わからないわ。でも一応味を感じたり、肌で感じたりするから」


「毛布が気管に入ったりしねぇかな」


「大丈夫よ、服で守られてるもの。守れなくても、もしすぐ気管に入ってしまうならお風呂に入れないわ」


「さっすがロビンちゃん、その通りだ!」


料理人は考古学者の言葉に納得して、ソファーで鼻ちょうちんを出して昼寝している音楽家に毛布をかけた。


「なんだかんだで不思議な奴だよなぁ。見てて面白ェけど」


「そうね。でも、この一味はそういう一味でしょう」


「…おれも不思議?」


「わりとまともな方ね」


「えへへ、光栄でぇす!お礼にコーヒーでも?」


「えぇ、いただくわ。ブラックでお願い」


「喜んでぇ!!」


テーブルに戻った二人は、紅茶とコーヒーを飲みながら、まったりとそれぞれのやりたいことを雑談しながらし始める。目が開いたかわからないが、音楽家がそれを見て、骨張った頬を緩めた。


――――
ソファー。きっとキッチンの雰囲気が好きなんだろうなぁ。
 

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