兄さん誕生日その1

□プレイス
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天気もいい。風景は白糸が集まった滝で風流だし、なんせ気候が心地好い。
こんな絶好の場所を見つけた日は、外で飯を食うのが一番だ。


最初はBBQにしようかとも思ったが、ここはどうやら犬島らしい。服着たブルドックにダルメシアン…だっけか?とにかく人がいねぇのに犬ばっかな場所。じゃあ場所が場所だからそっから駄洒落でホットドックにしようなんてハナがいいやがったから、今日の昼メシは野外でホットドックだ。


「よぉし、おれもホットドック挟みてぇ!」


なんてあいつが言うから、作らずにレタスやソーセージや、ゆで卵やトマトにパン。全部ばらばらにして船から持ってきたのによ。あいつは食うしかしやがらねぇ。木箱の上に乗っかって、口をケチャップマスタードにして。まるであいつの顔がホットドックに見えてきやがった。


「このくらいの茹で加減?」


「いいと思うわ。ねぇ、コックさん」


「いい感じです、ナミっすわん!ロビンちゅわん!二人共、手伝わせて悪いね」


「いいわよ、たまには。楽しいもの」


「えぇ。あっ、チョッパー、ソースかけてくれるかしら」


「うん、いいぞっ。おれきれいにソースかけれるんだ!なぁ、サンジ!きれいだろ!」


「あぁ、ばっちしだ」


「へへへ」


たまにゃこう協力してもらうのも、悪くねぇかもしれねぇな。レディ達との会話も弾むしっ。


「…おい、頬を押すな」


「アーっ!!何かってにソーセージだけ食べてんだぁ!!」


…お前らは何、犬に遊ばれてんだか。犬も犬だ。この律儀にパンを渡してくれるブルドックを見習いやがれ。


――――


「…さて」


だいたい出来たら、あとは食うだけ。滝の涼しい空気を浴びながら、椅子なりレジャーシートなりに座ってかじるだけだ。ナミさんとロビンちゃんは水辺で涼みながら食べてる。暑かっただろうからなぁ、あの仕事。お礼に冷たい飲み物を持っていった。


頬膨らせたあいつも新しいホットドックで頬を膨らせているし、マリモとウソップは犬と和解したようでチョッパー挟んで犬と隣合って食ってる。


んで、ようやくおれも。パン渡してくれたブルドックと一緒に、完成したホットドックをかじる。


「ワン」


「へへっ、美味ェだろ」


涼しい気候に、絶好の場所。レディ達やその他と協力し、一緒に食べるホットドック。
いつもより数倍、美味くなってる気がした。


――――
アンケより、ご協力ありがとうございます。ホットドック作りには絶好の場所ということで。プレイスでございます。
 

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