兄さん誕生日2015

□弾ける雨音
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「暇だな―ウソップ」

「ひまだー」

ざぶざぶと雨に降られると、外で元気いっぱいはしゃぎたい彼らはやることが減ってしまう。走り回ったら滑るし中が濡れるから危ないと航海士に中止させられてしまうからだ。だから、雨音を聞きながら、キッチンなりアクアリウムバーなり男部屋なりで雨が止むのをまつしかないのだが。


「サンジー。なんかおもしれぇもんねぇか」


「面白くはねぇと思うが今日はポップコーンだ」


「ポップコーン!?」


狙撃手は興味深そうに体を起こした。船長もなんだなんだとついていく。


「ポップコーンって言ったらトウモロコシ弾けさせて作るんだろ!そんなん面白れぇに決まってる!」


「はじけるのか!おれもみてぇ!サンジ見せろ!」


「あいあい、っと」


料理人はにやりと笑って、フライパンの中をひょいっと揺らした。


「お」


パンっ。茶色が薄っすら見えて。


「おお」


ポンッ。白い塊に変わっていく。


「ポップ」


「コーン!!」


嬉しそうな彼らの顔。普通の雨音よりも、彼らははじけるような音の方がいいようだ。


――
ポップコーンとわたがしはなんか見ててわくわくする。

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