兄さん誕生日2015

□幻想的な光景
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オーロラ。寒い時に現れるその風景はエメラルドグリーンに輝き、とても幻想的なものだという。麦わらの一味は何度か見たことがあるが、今回のような大きいのは初めてだったらしい。


「よっし!!オーロラ宴だぁ!!」


そして見つけたからには、彼らははしゃぐのだ。


「おい、待てルフィ。オーロラ宴ってなにするんだ!」


「オーロラ見る!宴するんだ!」


「花見みてぇなもんか」


「ちがうぞサンジ!花見は花みて、オーロラはオーロラ見」


「もののたとえだよアホ」


料理人は呆れたように遮った。船長はそういえばわかるぞ、と頷く。


「とりあえず、いつもの宴の用意だな」


「うんうんめぇのとのみもん!」


「あとうた!」


「あとおもしれぇもん!」


ぽんぽんと船長は指折り数えていき、他の一味がよしきたと張り切る。幻想的な光景を前にしたとしても、彼らがやることはあまり変わらないのだった。


――
オーロラ一回見てみたいなぁ。

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