兄さん誕生日2015
□神経を衰弱させる遊戯
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「お前、弱すぎだろー。ルフィ」
「手加減しろよ」
「強いナミさんもすてきだー!!」
「また私のかちねー」
航海士はにこにこしながら、取った手札を狙撃手に手渡した。彼らは神経衰弱の真っ最中。夕食のあとの、憩いのひと時だ。メリー号のテーブルは、食事に使われるだけではなく、こういうときにもよく使うのだ。
「なんか!!なんか!おれが勝てるゲームねぇのかっ」
「お前ババ抜き顔にでるな」
「大富豪もな」
「スピードは時々数字間違うし」
ぐさぐさと鋭いツッコミが入り、船長はむーっと膨れた。狙撃手はんーと考えたが、
「じゃあ、神経衰弱三対戦にしよう。ナミは一人で、おれとゾロ、ルフィとサンジで」
「ええ!ずるいわよ」
「そうだぞおれはナミさんとやる!!」
「だめだ。サンジはナミいなかったらつぇぇだろ。んで、ゾロもつぇぇからちょうどバランスとれるんだ!」
「仕方ないわねぇ。私勝ったら掛け金倍よ」
「ひぇっ」
今日はこれから、彼らの神経をすり減らすような真剣勝負が始まる。
――
神経衰弱苦手ー。