兄さん誕生日2015

□最後の舞踏
1ページ/1ページ



「ぼんじゅわん」


「ぼんじゅわぁぁん」


「あのな……なんで知らないフランキーとブルックまで泣いてんだ」


「言ってやるな。ルフィの話だけで十分いいやつだっでわがうわぁぁん」


ボンクレーの最後を船長から聞いた彼らは、知っているものから知らないものまで心を痛めた。なぜなら彼は、彼らの友達で、最高のおかまだったからだ。


「そういえばサンジ君はおかまの話平気なの」


「ボンちゃんなら平気。でもなぁ」


料理人はうーんと考え込んだ。その様子を見た船長たちはぎゃーぎゃーわめく。


「なんだサンジはくじょうだぞ!!!」


「はくじょうだぞ!!」


「いや、ちがうちがう」


料理人は手をぶんぶんふって、


「なんか、おれ。ボンちゃんはまだどっかで元気でやってる気すんだよな」


「え?」


「いやぁ、なんとなくだけどよ」


「おかまの勘か」


「なんだとマリモ野郎!!!!」


剣士の言葉にギャーギャーツッコミを入れる。船長は彼の言葉にぱちくりと瞬きした。他の一味と顔を見合わせる。


「それなら、うれしいなっ。ルフィ!」


船医が船長に笑いかけた。船長はそれを見て、ししっと笑う。


「ああ!!また、会えるかもしれねぇもんな!」


彼が見たラストワルツ。それが実は、ボンクレーのインペルダウン統一生活の序章にすぎないことを彼が知るのは、もっと先の話。


――
あの扉絵みるたび、マゼランさん超いい人だって思う。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ