兄さん誕生日2015

□再会の宴
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二年後の再会の宴は、ついた島ではできなかった。海軍がたまりすぎていて、すぐに出航しなければならなくなったためだ。だから、改めてやろうという話にはなったが、結局魚人島で王様が派手な宴を開いてくれた。だから、また、その宴は流れてしまったのである。


「なぁ、宴どうすんだ!!!」


魚人島から浮上して新世界についた彼ら。そんな中で船長は言った。料理人と狙撃手はぽりぽりと頭をかく。


「新世界入る記念の宴か?」


「うん」


「まだ再会の宴もやってねぇなぁ、そういや」


「そうだ!!」


「じゃあ合体してでかい宴をすりゃいいな」


「でかい宴か!!」


船長は顔をきらきら輝かせた。巨大な肉がどんとあって、飲み物もいっぱいあって。歌がいっぱい歌えて、楽しいものがいっぱい見える。そんな夢のような宴。そうと決まれば、料理人はにぃっと笑って、


「ナミさーん」


「島についてからにする?今日?」


「今日がいいな!!」


「わかった。ロビン、今日宴だって」


「あら、楽しみ」


「うぅたげぇ!!?そりゃスーパーな機械をばんばん発明せねばだな!!」


「ほんとかー!!!」


「すぅぱーなミュゥジックもですねっ!!!」


「ほんとかー!!」


船医は顔をきらきら輝かせた。他の一味もすっかりやる気になっている。すると、ごとん、と甲板に樽が置かれた。船長はまばたきする。


「ゾロ?」


「宴だろ。前祝いにひとたるあける」


すると、そこにどかりとおかれた足。黒いブーツの足。船長は思い出す。あの時の、光景を。


「新世界の海に浮かべる、進水式でもやるか」


「やるか!!!!」


「お?お?」


「足置け」


「アウ!!」


「なるほど」


「おお!!なつかしきこの気持ち!!るんばーでもやりましたよ!!」


「私たちも一回やったのよ、ねぇ。ウソップ」


「あぁ、メリーんときな!」


「よぉし、じゃあいくぞ!!!」


船長は声を高鳴らせて呼びかけた。


おれは、オールブルーを見つけるために。
おれは、海賊王。
おれぁ、大剣豪に。
私は、世界地図を描くため。
おれは、勇敢なる海の戦士になるため。
おれは、万能薬になるんだ。
私は、真の歴史の本文を導くため。
おれは、サニー号を夢の船にするため。
私は、待ってくれている友と再会するために。


「いくぞっ!!!!新世界!!!!」


――
進水式すきすぎてすいません。

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