2015年兄さん誕1
□極彩色
1ページ/1ページ
久々に食堂パロ。注意↓
今日もいつも通りに開店しているうちの店。客もそりゃあもう大勢いるぜ。でもなんか、今日はやけに極彩色のレディが多いんだよな。なんつーか、張り切っているような、そんなレディが。
「そりゃそうよサンジ君」
今日はお休みなナミすわんがサーモンのクリームパスタを食べながら洗い物中のおれに言う。あー、ナミすわんと楽しく過ごせるなんて、なんて素敵なランチだ。
「何で?ナミさん」
「今日、この町でミスコンが行われるんだって」
「ミスコン!?」
ミスコンって言えば。たくさんのレディが集まって美しさを競う大会だっけ。一回見てみてぇなぁ。そして華麗なアプローチを。でも仕事があるし、我慢我慢。
「そういえばナミさんはでないの!?」
「出ないわよ。賞金でないもん。商品が化粧道具だし、いらないわよ」
「そっか」
それはちょっと残念だ。ナミすわんなら優勝間違いなし。いや、ロビンちゃんもいるからダブル優勝待ったなし。いやいやいやいやペローナちゃんとかマーガレットちゃんとかも。いやいやいやいや。
「ちょっと、鼻血出てるわよサンジ君」
「はっ」
あぶないあぶない。一応客商売だし。おれは鼻血をしまった。ティッシュでふいて、これでよし。
「じゃあレディを応援するスイーツでも作ろうかな」
「いいわねぇ。私にもちょうだいね」
「はぁーいっ!!!もちろんですっ!!!」
おれは周りでおいしそうに食事をしているナミさんと極彩色レディたちに特別なデザートを出す準備を始めた。コラーゲンが入ったゼリーとかがいいんじゃないか。とか、そんなことを考えながら。
――
食堂パロはいっつも書いてて楽しい。