2015年兄さん誕1

□大きなぬいぐるみ
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「チョッパー、ねみぃーー」


「え!?」


ある日の昼下がり。船長が突然うつらうつらと瞼を揺らしながら船医の方に歩いてきた。当然、船医は驚く。


「ひるねー!!」


「え、えええ!!?」


船医は慌てたように人型になった。船長がぐがーだかなんだかいいながら倒れこんできたからだ。あぶないあぶないと呻きながら船長を支えれば、船長はもうすでに昼寝していた。船医は困った顔をしながら、甲板に座り込む。甲板はぽかぽかとした日差しが降り注いでいたが、まだ風が冷たかった。どうしよう、と悩んだように呻く。船長はぬいぐるみにへばりつくかのようにぎゅうっと船医を抱きしめていた。風邪をひかないか、余計に心配になってしまう。


「わっ」


すると、毛布が空から降ってきた。太陽の光を吸い込んでぽかぽかとしている。誰かが投げてくれたらしい。誰だろう、と考えていると、


「コックが干したやつだ、後でいっとけ」


「ゾロ!」


剣士がよっこらしょと船医の側に座り込んでいた。どうやら、彼も昼寝をする気満々らしい。ちゃっかりと料理人が干した別の毛布をもってきているあたり。船医は嬉しそうに笑って、よいしょと船長を引き寄せてもうふをかぶせてやった。


「ゾロもくる?」


「いや、いい。手一杯だろ」


「まだ空いてるぞ!!」


船医は嬉しそうに背中をちらっと見せた。剣士はふっと笑って立ち上がると、船医の背中に頭をもたれさせた。


「あったけぇ」


「だろっ!!」


船医はにこにこと笑いながら、満足げに眠りこける船長と寝息を立て始めた剣士に毛布をしっかりかけた。


そんな彼らの暖かさに包まれながら、船医の昼下がりは過ぎていった。


――
等身大チョッパーモフモフ系ぬいぐるみ、とか、ないすか←

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