2015年兄さん誕1

□異国の衣装
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Zネタですー!!




セカン島には独自のブランドがあると聞いた麦わらの一味。彼らは喧嘩っぱやい顔が割れている者達と情報収集をする者たちに分かれて行動することになっていて、服の調達も各自で行うことになった。


「服は私がお選びしますね!あぁ、ナミさんやロビンさんのも選んであげてパンツ見せて貰う予定だったのになー」


「オイ……じゃあおれが選ぶ」


「まぁまぁサンジさんたまには」


「そうか……?」


音楽家が相変わらず服を選ぶと譲らず、船長、剣士、料理人の三人は彼が選ぶのを待つことになった。


「ふぁあぶるっくたのむぼ」


「食い過ぎだ」


屋台のピザやら肉やらチョコバナナやらを大量に頬張る船長に剣士がぼそりと呆れたツッコミをいれた。音楽家はお任せくださいとどんと胸を張って、服屋に向かう。そのブランドは新世界の中でも有名なブランドらしく、店内はたくさんの人がごった返していた。


「ええと、ルフィさんとゾロさんは動きやすいので、サンジさんはかっこいいもの!」


メモをみながらこくんと頷いて、財布をぱかりと開ける。途端あがっと悲壮な顔をした。財布の中が四人分服を買うには少し厳しい金額だった。困ったなぁと呟いて、とりあえずお目当ての服をあさる。


「ええ!?」


見て驚いたその安さ。なぜと店内を見渡せばありがたいことにセールの文字がかかれていた。なんていいタイミングだと呟いて、辺りをきょろきょろ。お目当ての服をかごにつっこんだ。


「キャー!!泥棒!!」


「ええ!?」


今度は悲鳴が上がった。気づけばこちらの方に財布を掴んだ泥棒が走ってくる。音楽家はむむっと骨ばった表情を歪めた。


「お嬢さんのせっかくのお買い物タイムを!」


許せません、とばかりにバイオリンを取り出し、失敬とか何かつぶやきながらかき鳴らす。泥棒はあわれ、音楽を聴いたとたん、すやぁと眠ってしまった。


「おお」


「おおおお!!」


「ソウルキングが!!!」


「泥棒を逮捕したぞ!!」


「ヨホ!!!?」


音楽家は驚いた。気づけば周りの人間は熱っぽい目で彼を見つめていたどころか、歌をうたってだの、これをあげますとかごの中身を店員に押し付けられるだの、勝手に物事を進め始めた。


「ブルック、すんげぇ衣装選びに時間かかってるなーもぐもぐ」


「お前も食うのに時間かけすぎだ」


あまりのその遅さに他の一味は首をかしげていたという。


――
Zネタ。

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