兄さん誕生日その3
□デイ
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―――或る兵士の一日の無線連絡―――
目的は不明。繰り返しているが目的は不明。
我が島のゴミ捨て場に五人の海賊達が現れた。一人は三千万ベリーの賞金首麦わらのルフィ。一人は海賊狩りのゾロ。残り三人は不明。一人は女。住民の話では一日中ゴミ捨て場にいるらしい。
彼等は今、ゴミ捨て場のソファーに座り、寛いでるようす。目的は不明と言っただろう。目的は不明!
こちらの気配に気づいていないのか、女は鏡台に映る自分を眺めています。確かにグラマラスで美人…。あぁ、余計なことを言わすな!
海賊狩りは寝ている。麦わらのルフィは眠気眼でコーラをジョッキで飲み干して――やかましい。詳しく報告しろと言ったのはだれだ…!?
……!?金髪の男が何かを掲げている。隣の長鼻もだ。ふざけた絵だ。髑髏に矢印をたくさん突き刺して『GOAL?』と描いてある絵。もう一つは『Don't FUNK』と描かれ……ぐわっ、何をする!!やめ…。
………ズザー。ズザザー。
――――
砕かれた電伝虫の受話器と、気絶させられ縛られた海軍を見て、狙撃手はため息をもらす。
「そりゃ賞金首がさ、金がいくらないからって一日中船の木材とか金品類とか生活洋品探しにゴミ捨て場来たとか海軍にばれたくねぇ…いでぇ」
「仕方ないでしょ。ビンボーなんだから。まぁおかげでいくらかなんとかなったわ」
「ナミすわん。名演技だったでしょ!?」
「…アホ」
「あァ!?」
「サンジ、コーラおかわり」
「…お前は」
一味四人は一人呑気な船長を見つめ、ため息を漏らし、彼を一人一回ずつ殴りながら、船に戻って行ったのだった。
――――
デイ。アンケより。ご協力ありがとうございました!!
画集の尾田っちの言葉好き。