Reticent with me. -refrain-
□お祭りにいこう!
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※本編は中学生ですが高校生設定です
「わあ……!」
お祭りに来ました。
精市に連れて来られたのは近所でも大きめの花火大会だった
中学生の時はなんだかんだいってお祭りに行くほどお互い暇がなくて付き合い始めて丸一年たってようやくのお祭りデートだ
ちょっと(美樹が)気合を入れて美樹のお母さんに浴衣を着つけてもらったんだけれど、おかげで少し歩きにくい
「ほら琴音、はぐれるよ」
「え?…あ、」
人混みに流されそうになっていた所を精市に手を取られて、そのまま指を絡められる
夜なのに屋台のライトが明るすぎるせいで私の顔が赤くなっているのなんて丸分かりだ
「…琴音可愛い」
「ちょ、もう無理……」
恥ずかしさに耐え切れずに下を向くと頬を精市の指がなぞる
「…ここで襲ってもいいならそのままでもいいけど、どうする?」
「っ!?」
精市のあまりの発言にばっと顔を上げるといつも通りの笑顔の精市がそこにいた
「さ、行こう」
「え、あ……うん」
ゆるゆると進みだした精市に手を引かれて私も付いていく
高校に入ってからというもの精市はなんだかやたらめったら積極的になったと言うか、
…恥ずかしいことを簡単に人前でも言うようになったというか
……むしろその後の私の反応を楽しんでいるという、か…
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