‡小説‡
□何時だって傍らに
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俺の傍には何時だって必ずあいつが居る。もちろん、他の奴らに渡す気はさらさら無い。
そこは俺だけの特等席。
「円堂」
「豪炎寺!どうしたんだ?」
「一緒に帰らないか?」
「おう!…あっ」
「どうした?」
「ごめん…放課後先生に呼ばれてたんだ…だから」
「そんな事か、なら教室で待ってる」
「えっ!?でも時間かかるかもしれないぜ…?」
「そんなの気にしない。待ってる」
「分かった!なるべく早く戻って来れるようにするな!」
「ああ」
行ってくるぜ!なんて言いながら走って行く円堂を俺は見送った。
それから俺は教室で円堂を待ち続けた。待っている間クラスの女子が一緒に帰ろうだの何だの言っていたが、全部蹴った。
今は、教室に俺だけ。窓に寄り掛かりながら沈む太陽を見つめる。眩しい光を放ちながらも全てを照らすその光が円堂と似ていると思いながら見ていると、廊下を走る足音が聞こえた。
その足音は段々と近づき…
ガラッ!
教室のドアを開けた。
「ごめん!豪炎寺!」
遅くなったって言いながら息を切らせている円堂を見れば、必死に走って来たのが分かる。
「長かったな」
なんて言いながら円堂を見れば先生が、とぶつぶつ文句を言っている。
すると、急に円堂が俺を凝視してきた。
「どうした?」
「いや!豪炎寺がなんか…綺麗だったから…」
最後の方は口ごもってたが…
「…円堂」
「なに…Σうおっ!?」
俺は円堂の腕を掴み自分の方に引っ張った。円堂は俺の胸に飛び込んだ形になった。
「円堂」
「……//」
顔を赤く染める円堂を俺は優しく抱きしめた。
「円堂は可愛いぞ」
「う、嬉しくない……//」
「お前だって俺を綺麗だって言っただろ」
「だって…//」
「お前は俺の可愛い恋人だ」
「……////」
「好きだ円堂」
「俺も豪炎寺が好き///」
夕陽が照らす教室で二人の姿が一つになった。
俺達は何時だって一緒なんだ。
fin.
何か…甘いのか?;;やたらと豪様が積極的だなぁ…
駄文失礼しました!!