青祓・短篇

□ただの口実
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部活動が無い私は学校が終わり祓魔塾へと向かっている。
…と言っても鍵があるからすぐなんだけど…
「今日、悪魔薬学の授業あるのか…」
私は時間割を思い出し1人呟いた。
すると、後ろから
「お!唯夜ちゃんやないですかー!」
「おう、朔音。」
「おおきに、朔音さん。」
と、勝呂くん達が来た。
「あぁ、おはよう3人とも…」
しかし、私の声音は暗い。なぜか?…そんなの…
「なんやぁ、暗いなぁ」
「へっ?そんなことないよ!」
「坊!そんなん決まってるやないですかぁ、今日、奥村先生の授業あるですやん?せやからですよ!」
ね?と聞いてくる志摩くん。私は苦笑いだ。
私は悪魔薬学が苦手だ。他の授業はちゃんと人並みには出来ているのに…。
まぁ、理由は1つなんだけど。そのまま私達は他愛の無い話をしながら教室に入った。

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