青の祓魔師

□嘘混じりの任務
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今回の任務(授業)はバディシステムで二体の悪魔を倒すことらしい
私のバディは廉造
我ながら強運だと思う
…口には出さないけどね

自分達の順番を待っている間廉造は私とバディになったことをすごい自慢していた
「なぁなぁ、俺えりと一緒なんや、すごない?」
もう…みんな引いてるよ…
『廉造、みんな引いてるから止めてよ』
「せやけどえりは嬉しくないん?」
『……別に』
「…そないな扱いやと危ない道に目覚めてまう」

あ、私達の番だ
「よし!行くでぇ!」
『立ち直り早いね』

それから悪魔を見つけて
廉造が詠唱を使っている間
私は剣を抜き悪魔の気を引き女の子としてはどうかと思うオトリ役をした

「はぁ…」
『ゼェゼェ…お疲れ…様』
「えりもお疲れさん」
『…うん、さぁ帰ろうか』
「ちょい待ちぃ?悪魔は二体いるはずや」
『…帰ったんじゃない?』
「いや、そんな訳あらへん もう一体はどこにおる…えり!」
『……!きゃあ?!』

私の背後にはもう一体の悪魔がいた
気持ちの悪い口を開いて私を飲み込もうとしてる
動けなかった

「…ははっ…大丈夫か?」
『廉造…?』
私は突き飛ばされるようになっていて廉造は肩を思いっ切り噛まれた状態なのに私のことを心配していた

『なん…で…』
「ほら、俺が気ぃ引いとくからやりぃ」
『でも「やれ!」う…うん…』
早く助けないと
悪魔の頭上目掛けて飛び剣を振り下ろす
悪魔はスゥっと消え
「……限界」
倒れる廉造を受け止める
『廉造…』
「平気や」
『嘘!』
「……」
沈黙が続いた
少しすると奥村先生が駆け付けたので廉造を頼んだ

私は背後の気配に気づけず大切な人を傷つけてしまったことに罪悪感を感じつつ先に戻った
そういえば最後になんか言ってたな…なんだったんだろ


(「これ、打撲程度の傷であの悪魔は低級悪魔なんやけどな…ちっとやりすぎたな」
「ほんま悪魔について知らんのやね」)


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