めいん

□痛み 2
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止まらない




止めれない




止めたくない





そんな感覚に包み込まれていた





自分が今何してるかなんてことよりも勝手に体が動いてしまう




そんな変な感覚---









狭い部屋で響く高い声




荒い息






聞けば聞くほどオレの気持ちは上がっていく









[大丈夫か]




思ってもないこと




心配なんかしてない




するわけがない







もっともっと声だせ




もっともっと呼吸しろ









痛そうな顔する立向居





サイコーだ




かわいすぎる






もっともっとかわいい顔しろ






そのためには




もっともっと痛くしなくては









痛いと言ってきてもやめてやるもんか





絶対に







痛いと言ってきたらもっともっと痛くしてやる








泣き叫んでもやめてやるもんか





絶対に







泣き叫んだらもっともっと泣き叫ばせてやる










サイテーだなんて分かってる





ひどいだなんて分かってる








でも




止まらないんだ





止めれないんだ





止めたくないんだ









痛そうに叫ぶ立向居の顔が見たくてしょうがないんだ






オレはサイテーだ





痛そうにする立向居の顔が一番かわいいと思うなんて






もっと もっと





見せてくれよ






もっと もっと





苦しんでくれよ






もっと もっと





楽しませてくれよ











痛くて叫ぶ声が響く






ああ




なんてかわいいんだ






もっと叫べ










もっと もっと





痛くしてやる









オレはサイテーだ







ごめんな




立向居







オレはオマエが好きすぎて




変になっちまったんだ







ごめんな




立向居








でも全部オマエのせいなんだぞ





そういう気持ちにさせてるのは





オマエ自信なんだぞ









ほら




さっさと言えよ






痛いって









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