めいん
□痛み
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くらくらする
気づけばそんな感覚に取りつかれていた
体がものすごく痛い
でもただ痛いだけじゃない
痛いけれど悪くない心地
体がすごくあつい
全身から熱が込み上げてくる
何でだろう
かぜでもひいたかな...
息するのが苦しい
苦しい
何で---
[立向居]
不意に名前呼ばれた
綱海さんの声
上から聞こえる
あっ
そうだ
そうだった
オレは今綱海さんと---
綱海さんと---
いつまでたってもオレは苦しい
心臓がバクバク言ってる
初めからずっとこんな調子だ
いつになったら止まるんだ
早く止まれ---
苦しいんだよ---
このまま溶けてしまいそうだ
いや
いっそ溶けてしまおう
そしたらこの苦しみから解放される
苦しいのは嫌だ
突然激痛が走った
今までの中で一番痛い
いや
痛いどころじゃっ...
[大丈夫か,立向居]
綱海さんがオレの顔に目向ける
[はっ...はい]
えっ
今,何て---
大丈夫なわけない
こんなに苦しいのに
苦しいのは嫌だ
嫌なはずなのに---
[もっ...もっと...]
もっとなんて嫌だ
[全然...足りません...]
足りないって何が
[もっと苦しくさせてくださいっ...]
ああ
まただ
また思ってもないことが勝手に口からでる
何で
なんでだよ
痛いのは嫌いだ
苦しいのも嫌いだ
嫌いなはずなのに---
再び激痛が走った
何回も 何回も
そのたびにオレの体から熱いものがでてくる
ネバネバしてて気持ち悪くってしょうがない
でも
この苦しさは全部オレのせい
オレ自信がそうしてくれと頼んだ結果
この苦しさだって
オレ自信が求めたもの
オレ自信が欲っしたもの
オレはおかしい
苦しいのは嫌いなはずなのに
なのに
この苦しさは好きだなんて
どうかしてる
どうかしすぎてる
好きだ
この苦しさは大好きだ
この痛みも全部大好きだ
もっと もっと
その手で
オレに苦しさと痛みください
変だなんて分かってる
おかしいなんて分かってる
狂ってるなんて分かってる
でも,オレは好きなんです
大好きなんです
もっともっと痛くしてください
お願いですから
その手
止めないでください
痛み