立海大付属中学校放送部

□立海大付属中学校放送部の日常
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彩美「…えっ…?


あ…あのさ、私と幸村君って接点無いよね?」





そう私がいうと、こくり、と頷いた。




「あ、あれでしょ?
『罰ゲームで告白してこい〜』ってやつ、」





よく知らない相手からの告白でしょ?
…やらせなんじゃないのか?

と幸村君を少しばかり疑った。





幸村「いいや。
…俺は本気だよ」




幸村くんは目を見据えて言った。



本気、か。





とりあえずふざけて言ってないなら、その気持ち、粗末にしちゃいけないよね。



…素直に今思っている事をぶつけてみよう。


本気には敬意を払わないと。





彩美「・・・・私、幸村君の事、何も知らないです。

・・・だから、すぐに返事できないし、今は縛られずにもっともっと色んな事がしたい。


・・・それが、今の私の気持ちです。」









恋愛なんかに今は縛られたくない。

従兄弟を見ていたらいつからか、そう思うようになっていた。




幸村「うん。
すぐに…とは言わないよ。

・・俺も、まずは友達として君と付き合っていきたい。」




ふふっ、と笑いながら幸村は言った。



…常識がある人で良かった。






彩美「うん!

・・・じゃあ、今日からよろしくね!幸村君

・・あ、メアド交換する?」





友達、か。それは嬉しいな。




幸村「あっ・・・よろしくお願いしてもいいかな?」






赤外線でプロフィールを互いに送れるよう携帯を開く。




彩美「良いよ!
・・・はいっ、どうぞ」





幸村「・・・ありがとう志波姫さん。

・・・・あっ、これだけは言っておくよ。」




携帯を閉じて幸村を見ると、真剣そうな顔をしていた。





彩美「何、かな?」






幸村「俺は必ず君を振り向かせてみせるよ。


・・・覚悟しておいてね」





笑いながら宣戦布告をしてきた幸村くん。




彩美「は、はあ・・・。」






幸村「じゃあ俺はこれで

・・・また話、しようね彩美ちゃん」
  




何だか嬉しそうに幸村くんは去っていった。






まさか・・あの幸村君から告白(本気)されるとは・・・。





何だか波乱の予感だな・・・・。
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