立海大付属中学校放送部

□立海大付属中学校放送部の日常
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ガラガラ、と教室の扉を開けて中に入る。




彩美「やっと教室だよ。
…何で朝からこんなに疲れてるんだ?」



あれか。朝からツッコみすぎて精神的につかれた…的な?





星菜「まぁ、いつも通りに始まったよね☆

僕達らしくて良いんじゃない?」



無邪気な笑顔を私に向けながら星菜が言った。



この子、弄られてたのに疲れた顔一つしてない。



…流石我が部の部長様だ。





彩美「まぁ、らしいっちゃらしいかな」





あっけらかんと笑う星菜に唇に弧を描きながら答えた。





先生「小瀬木、志波姫、席につけー!」




その時、担任から名指しの注意を受けた。



おぉ、もう朝礼の時間か。




星菜「ちぇ…」



もっと話したかったのにー、と頬を膨らます星菜。




彩美「また後でね。」



そんな星菜をなだめ、自分の席についた。






――――――



そして時は流れ…


昼休み





陽咲「遊びに来たぞ〜。」




バン!と勢いよく扉が開き、現れたのは陽咲だった。





彩美「いらっしゃい、陽咲。
…あれ、遥風は?」





いつも陽咲の後ろからひょっこり顔を出す遥風が今日は見当たらなかったので、陽咲に尋ねてみた。




陽咲「先生の呼び出しー。
遥風頼みたい事があるそうだぜ。」



にしし、と笑いながら陽咲は続けて口を開いた。





「後さ…幸村、だっけか?ここのクラスの。
そいつが、
『昼休みに屋上に来てください。って志波姫さんに伝えてほしい』

と伝言を寄越しやがった。」




怪訝そうに陽咲が顔をしかめる。




彩美「幸村君?なんだろう…?」





陽咲「接点とかないのか?」




彩美「無いよ。クラスメート、ってだけでまともに話した事ないし。」




そう言うと、ますます分かんねぇ…、と陽咲が言った。




星菜は何か考えてる様で、口を閉ざしている。





陽咲「そんな幸村が、何故彩美を呼び出ししたんだ?」





彩美「分からない。
…まぁ、とりあえず行ってみるよ。」






そう言い残し、ガタリと席をたつ。





星菜「気を付けてね!」




星菜が拳を作り、気合いをいれながらこちらを見た。





陽咲「何かあったら逃げろよ〜。」




にやにや笑いながら陽咲はひらひら手を振った。




いや…何かあっても倒すよ、体術で。



彩美「はいはい。
…んじゃ、行ってきます。」





皆、何だかんだ言って過保護だなぁ、と思いながら指定された場所…屋上に向かった。
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