Dream

□WhiteCandy
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-保健室-


ただいま私と吹雪くんは保健室にいます。


「肩貸して」と言われたけど、
教室出た途端にお姫様抱っこされました。

そしてそのまま保健室へ連れて行かれて。


で、ベッドの上。
吹雪くんに乗せられて。


「布団かけてあげるね」

『ぅぅ………』

「ちゃんと寝てなよ?」

『わかったから教室戻ってぇ………』


ほんと恥ずかしい。

だって吹雪くんは私の好きな人だから。うん。


それなのに吹雪くんは、
「なんで?」
と聞いてくる。


そういうこと聞いちゃいけないと思う。

とりあえず私は、
風邪移っちゃうよ、と答えた。


「大丈夫だよ。ボク風邪引いたことないから」

『それは運良かっただけかもしれないよ?』

「そんなことないよ。
学校でインフルエンザが大流行して、
大体の人が感染した時も平気だったし」

『へえ』

「ちなみにボクのクラスはボク以外のみんなが感染したよ」

『!!?』


ふ、吹雪くんは超人なのか?


『げほっ、ごほっ!!』

「あ、大丈夫っ?」

『ぅん、大丈夫……』

「ほら、寝て休んでて?」

『ごめんね……』


あぅぅ……。
吹雪くんに迷惑かけてしまったよ。

これは結構キツいなぁ。


「そうだ!!」


突然吹雪くんが立ち上がった。

なにかと思えば、
ポケットに手を突っ込んで、
ピンクや水色など、色とりどりの飴玉を取り出した。


『どうしたの?』

「あげる」

『えっ』

「一つ選んで?」

『い、いいの?』

「うん、いいよっ」


はい、と手を差し出したきた吹雪くん。


飴玉をじっくり見て、
私は白いの飴玉を取った。

なんか、吹雪くんの髪色に一番似てたから。


「あのね、名前ちゃん。
この飴ね、ボクの大切な人以外にはあげたことないんだ」

『え、じゃあ、
なんで私にくれたの?』

「それはね………」


綺麗な顔が近づいてきて、思わず赤面する。


顔が私の顔の横に来る。


そして彼は口を開いて囁いた。


「それはね、
名前ちゃんが好きだからだよ」



WhiteCandy





(飴玉のように甘い恋)



ちなみに吹雪くんは風邪引きませんでした。



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