Dream

□I 哀 愛
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こんなオレに、生きている意味はあるのですか?

誰の役にも立たない、惨めな人生を過ごすオレに。


何故あなたは、オレに生きて欲しいと言うのですか?

あなたを傷付けて、泣かせるようなやつに。


あなたの役に立ちたかった。

こんなオレを認めてくれた、唯一の人の役に。


それなのに何故オレは、
あなたを傷付けることしかできないのですか?

傷付けるたび、身を引き千切られるような気持ちになるのに。


オレは、あなたのために生きたいだけなんだ。

この気持ちに偽りなんてないのに、何故。


あなたは止めようとした。


オレがいけないことをしているから。

オレに罪を重ねて欲しくないから。


そんな優しいあなたを、壊そうとしたのはオレだった。


あなたは泣いた。

こんなオレなんかのために。

ひたすら訴えかけるように。


あなたを壊したのはオレだ。

オレの手が、愛するあなたを壊した。


何度謝っても、何度泣いても、何度嘆いても、
あなたは帰ってこない。


笑っても、話しかけても、キスをしても、
あなたは笑ってくれなかった。


罪を償うことなんて無理だ。



あまりにも重過ぎて、償いきれないんだ。


泣く、鳴く、無く。


声をあげて泣いた。

ひたすら鳴いた。

それでもあなたの声は無かった。


ああ、
もしも神様がいるのなら、
こんなちっぽけな命でもいいのなら、
彼女に笑顔を与えてください。












I 哀 愛










(私の) (哀れな) (愛よ)







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