Dream
□一難去ってまた一難
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｢ねえねえ風丸くん｣
『ミクコスして？』
｢断る｣
｢お願い｣
『頼むよ〜』
｢絶対に嫌だ｣
｢風丸くんなら絶対似合うって｣
｢そういう問題じゃない!!
なんで女装なんてしなくちゃいけないんだ!!｣
『だって似合うと思ったから』
｢そんな理由でやらすな｣
『じゃあしょうがない。
ルカ姉にするか!!』
｢なんでそうなる!!｣
｢はい、ヘッドホン｣
｢勝手に進めるな!!｣
『こっちは衣装だから』
｢だから勝手に話を進めるな!!｣
｢あ、ポケットの中になにか入ってるなー｣
『え、なになにー？』
｢あ、これ、この前の風丸くんのメイドコスの写真だよー｣
｢え!!?｣
『わーほんとだー。
みんなにもこの可愛さ教えてあげたいなー』
｢じゃあばらまくー？｣
『そうしよー』
｢ちょ、待て!!
待て待て待て待て待て!!!
わかった!!着る!!!
だからばらまくな!!!!｣
｢わあ!!
風丸くん着てくれるって!!
やったね!!｣
『うん!!』
(やられた………)
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『可愛いいいいっ!!』
｢ううぅ………｣
ｶｼｬｯ ｶｼｬｶｼｬｯ
｢あ、連写にしとけば良かった｣
｢なに撮ってんだ!!｣
｢いやあ、
せっかくのミク郎太だから｣
｢ミク郎太!!?｣
『似合う似合う〜』
ｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｯ
｢なに連写してるんだよ!!!｣
『吹雪くんが連写の方が良かったって言ってたから』
｢名前ちゃんナイス｣
『あはっ☆』
｢そのケータイ貸せ!!!
全部削除してやる!!!｣
『削除なんかさせない!!
これを１日の活力にするんだから!!!』
｢そんなもの活力にするな!!!｣
｢ボクはおど、
お話しするために使うから〜｣
｢脅すって言おうとしてなかったか!!?｣
｢いや〜？｣
｢し・て・た・よ・な!!｣
｢してないしてない。
じゃあボクらはプリントアウトするから帰るね!!｣
『ではでは!!』
ｶﾞﾁｬｯ
ﾊﾞﾀﾝｯ
｢ちょっ、待てええええええええええええ!!!!!｣
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