Dream

□出血大サービス
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今日は大したことがなく暇だから彼女の名前と部屋にいる。

のだが………。


『……………』

「……………」

『……………』

「……………」


会話がない。

私はアイスを食べてるから喋れないとして、
名前は喋れるだろ。


というか、こいつはなにしてるんだ?

私のアイスをじっと見て黙ったままだ。


「………おい」

『……………』

「……………おい名前」

『……………』


頼むからなにか話せ……。


こいつの反応のなさに痺れを切らして、
一つ喝を入れようとした時だった。


「おい名前、
貴様いい加減n『ガブッ』
はっ?」


ガブッて音が聞こえた。


アイスを持ってる方の手を見てみた。


『ガブウッ』

「………」


………名前が噛み付いてきてるんだが………。


アイスだけではなく、
私の右手も一緒に噛み付いてきている。

いや、アイスでもだめだが。


『ウウウ…』

「おい、名前」

『ガブウッ!!』

「………」


まて、赤い液体が流れてるぞ。


「名前、離せ。
落ち着いてるように見えてこれでも我慢しt『ガブァッ!!』
……………」

『ガブガブガブガブッ』


離す気がしない。


「名前、血が」

『ガブガブガブガブガブガブガブガブガブガブッ』

「アイスやるからやめろ」

『ガブガブガブガブガブガブガブガブガブガブガブガブガブガブガブガブッ』

「やめろ!!
そろそろ耐えきれない!!」

『ガブゥ………』

「お前、ガブしか言ってないぞ」

『はっへふーふへはははっへふへはひふはほふ(だって風介が構ってくれないんだもん)』

「アイス食べてるから無理だ」

『はひふはひふひ(アイスが憎い)』

「アイスは悪くないだろ」

『へはひふーほはひふほはふ
(世界中のアイス溶かす)』

「だからアイスは悪くないと言ってるだろ!!」

『はーははっへほ(じゃあ構ってよ)』

「わかった。
わかったから噛み付くな。
出血してる」

『ほへふ(ごめん)』

「離れなきゃアイスで顔面ベタベタにするぞ」

『はひふふへーへふへ、ははひはふ(アイスプレーですね、わかります)』

「そうとは言ってない。
早く離せ。
構って欲しいんだろう?」

『ぷはっ』

「はあ………」


痛い……。


『離したから構って』

「わかった。構ってやる」

『わーい!!風介好きだぁ!!』

「知ってる。私も好きだ」

『風介がデレた、だと…?』

「お前面倒くさい」

『やああ!!
ごめんなさいいいっ!!』

「嘘だよ」


どちらかと言ったら楽しい。


『楽しいって思った?』

「!!?」

『顔に滲み出てる』

「滲みはいらないだろ」

『あ、楽しいと思ったことは否定しないんだ』

「事実だしな」

『風介可愛い〜♪』

「うるさい」

『出血大サービス?』

「そうだな」

『そうだ。
出血と言ったらさぁ……』

「ん?」

『手、出血』

「あ、」




出血サービス




(床が真っ赤ですね)
(お前の所為だ)
(ごめんよ)




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