Dream
□あなたに似てるから
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『嫌なのです』
「はっ?」
いきなり目の前の彼女が変なことを言い出した。
嫌って………、
「オレのこと…か……?」
『あっ、そうではないのです。
ただ、私の髪がくるくるで嫌だなあと』
ああ、そういうことか。
「別に気にすることないんじゃないか?
いいと思うぞ、その髪型」
『ほんとですか?
例えばどこがなのですか?』
「例えば?んー………」
例えば………か。
「名前に似合ってる、からかな?」
我ながら恥ずかしいこと言ったな………。
名前はというと、
うーんと考え込んでいた。
『そうなのですか……。
じゃあ、この髪型のままにしますですね!
似合ってるらしいし、それに………』
突然、名前が口ごもった。
「それに、どうした?」
『そ、それに………』
あなたに
似てるから
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