長編

□闇の狭間
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レインが部屋に戻ると、そこにはゼクスとノイズ、そして変態もといメタルがいた。

「王子」
「何故こいつらがいるんだ?」

眉間に皺を寄せながらゼクスに聞く。

「国王様に用事があるとおっしゃって。今、王子と話されているのでお待ち下さいと申し上げたら…」
「俺の部屋に来たわけか」

諦めたようにそう言い、ノイズ達を見た。

「ヤッホー、レイン。」
「おや、終わったみたいですね」「…」

話すのも面倒だと言うかのように無視を決め込む。

「おやおや、クロード王国の王子様は訪問者に対してそのように対応するのですか?」
「お前が客人と言える立場か?父上に用があるなら早く行け。俺は忙しい」

そう言いながら旅行鞄を取り出した。

「王子、どうして旅行鞄を…」

ゼクスが慌てて聞くと、レインは用意をしながら説明する。

「一週間後、一人でコロナ王国に行ってくる」
「コロナ王国に、ですか?」
「あぁ。健康診断だそうだ」
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