短編・中編
□レイン君の日常@
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クロード王国の王子レイン君。
その日常を見てみましょう♪
「王子おはようございます」
朝8時、ゼクスの声で意識が浮上してくる。
「あぁ、おはよう…」
まだはっきりしない意識の中、ゼクスに返す。
「本日の予定を言ってもよろしいでしょうか?」
「あぁ、頼む」
「朝食を摂られたあと、9時から公務を行って頂きます。昼食を摂った後は自由な時間です。今日ある書類は比較的少ないないので、今日はゆっくりした予定ですね」
「そうみたいだな」
予定を確かめながらそう返事をする。
「ですが、勝手に城から抜け出すのはお控えくださいね。いつも申し上げていますが、くれぐれもお一人で城下に行かないようにお願いします」
今までに何度も注意している事を言うゼクスにレインはあからさまに不機嫌になった。
「幼い子供でもないんだ。一人で街や森に行っても大丈夫だろう?何がだめなんだ」
「もう少し自覚を持ってください。王子は将来この国の王になられるのですよ?王子に何かあれば大変です」
「しかしだな…」
「レイン様?」
尚も食い下がろうとするレインにゼクスは一言名前を呼び遮った。
「もちろん行きませんよね?」
「……わかった」
ゼクスに名前で呼ばれてしまえば勝てる筈がない。怒らせれば一生恨まれそうだからだ。
「では予定通り、本日の公務も頑張って下さい」
「あぁ。お前も無理はするなよ」
「はい」
朝っぱらから1ラウンドありましたが、ゼクスの勝利に終わりました。
さぁ、今日1日レイン君は一体何をするのでしょう…。