短編・中編

□レイン君の日常@
2ページ/2ページ

「レイン」
「父上、おはようございます」

ゼクスと共に自室を出た直後、父上のクロード国王様に出会った。
クロード国王はレインをとても大切にしています。
もちろん、国民の事も同じくらいに大切にしていますよ♪

「今日は余裕のある予定らしいな」
「はい。父上は大丈夫ですか?最近忙しいようですが…」

心配そうに聞くレインに国王は微笑みながら平気だと言った。

「私はなんともない。慣れているし、当然のことをしているだけだからな。心配なのはお前の方だ。あまり無茶をしないようにな。また風邪を引いたりしたら心配だ。国民も発狂するぞ?」

「あ〜、気を付けます…」

少し無茶をするとすぐに風邪を引いたりしてしまうレインの事を分かっているので、一応注意する。レインも自覚しているので、否定は出来ないのだ。
「ゼクス、今日もレインの事を頼んだぞ」
「はい、国王様」

ゼクスの返事を聞いて国王は頷き、レインの頭を撫でてからその場を立ち去った。

「父上も心配し過ぎだな」

レインは苦笑しながらそう言うが、ゼクスはそれに対してため息を吐いた。

「それは王子が無茶をなさるからですよ。国王様が心配されるのも分かります」
「……」

さらにため息を吐かれレインも黙ってしまう。

「…とにかく、早く仕事を始めるか」
「そうですね。では、今日の分の書類をお持ちします」
「あぁ、頼む」

ゼクスはそのまま書類を取りに行き、レインは自室に戻った。

(父上とゼクスの両方に怒られるのはキツいな)

こんな朝からの注意でレインは疲れてしまった。

1日の第一関門突破!
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ