紅き魔王とお姫様
□1幕
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皆には、なんで赤司君なの!?って聞かれる。
っていうか……私が聞きたい。
まぁ、確かに赤司君はモテる。
でも、それは顔だけで選んだんでしょ?
私は、違う。
顔もすきだけど、赤司君の性格に惚れたんだ。
私に無いものを持ってる。
自分の意思を貫いてる。
真っ直ぐ見つめてくる赤司君の瞳ほど綺麗な瞳はない。
あの冷たい視線の奥には、燃え焦がすような情熱を持ってる。
赤司君に見つめられるだけで、ゾクゾクと何かがかけ上がってくる。
人は彼を魔王といい、
人は私を姫という。
姫が魔王に恋をした
搭で待ってるだけのお姫様じゃいや。
お姫様だって本気、見せてやるんだから!