過去拍手
□アサリと聖職者Ver4
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神田 vs 変態
今日はバレンタインとやららしい
そしてどうしてこいつが俺の腰に抱き着いているのかがわからない
『それはね、ユウちゃんユウちゃんに欲情したからさ!』
「すんな!」
はぁはぁと言いながら俺の腰についているこいつ
『ユウちゃんの匂い…はぁはぁ』
「きもい!ユウちゃんって呼ぶな!」
『えーいいじゃん!』
「よくねぇ!」
よくねぇよ、俺が
「ちょっと待て、何してる」
『え?ユウちゃんを犯すの☆』
「やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ベットに俺は押し倒されたと思うとこいつにシャツを脱がされそうになっていた
『ちぇーチョコレートプレイがしたかったのになー』
「するかっ」
開けられたボタンをしめていく
『きっとユウちゃんなら良い声で喘ぐと思ったのにな…』
「………」
もはや相手することすらしたくない
『…もう…ユウちゃん、今日はバレンタインデーだよ?』
拗ねた声で俺に甘えてくる
いつもこうやって大人しけりゃいいのにな
「ああ…」
『むぅ…素っ気ないユウちゃん嫌い』
「あっそ」
突き放せばすぐに抱き着いてきて
『やだよぉ…きょうはバレンタインデーだから…ユウちゃんと一緒にいたいのに…』
ぎゅうぅ、と抱きついて離れない
「バレンタインでなくても一緒にいるだろうが」
『バレンタインは特別なのー』
やっべこいつに犬耳が見える
『ユウちゃん、ちゃんとチョコ用意してるんだよ…?』
どこから出したんだかわからないが可愛くラッピングされたそれを俺につきだしてきた
『ユウちゃん、これ受け取ってくれる?』
こてんと首をかしげたこいつに負ける俺も俺なんだろうな
「ああ」
『やったー!!』
笑い、泣きながら跳ねるこいつ
「ったく…お前は忙しいな」
『む?私は忙しくなんかないよ?』
「なんでもねぇよ」
ころころ表情の変わる変態なんかを好きになった俺も物好きだなと心の中で笑った
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