過去拍手

□アサリと聖職者Ver4
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へタレ×大人ランボ vs ドS



『ねー、どうしたのランボー?』

俺の腕の中にいる彼女は不思議そうに俺を見上げていた

「…いえ…なんでも…」

『あ、もしかしてブドウの飴が欲しいのー?』

彼女は無邪気な声で聴いてくる

顔は黒いが

「知ってるくせに…」

『えー?なんてー?聞こえなーい』

きゅるんとした可愛い声で彼女は誤魔化す

さっき、俺の目の前でボンゴレ10代目方にチョコを渡していた

10代目方がいなくなったところで俺は彼女を抱きしめて今に至る

『ねー用事がないなら離してよー?』

「……」

俺はぎゅと彼女を抱きしめる腕に力を込めた

『……はっきりいいなよー?私のチョコが欲しいって』

くすくす笑いながら彼女は続ける

『無理だよねー?だってランボはへタレだもんねぇ』

真っ黒な笑みの彼女は俺に命令する

『離して』と

「や…です。」

『どうして?』

解っているくせに…

「あ、あなたが…チョコを、くれないから…です」

絞り出すように言う俺に彼女は笑う

『ランボにあげてなかったっけ?』

「……はい」

悲しげに答えると彼女はふぅと息を着いた

『虐めすぎたかな…?』

まぁ、いいや。と彼女は言う

『ハイ、チョコ』

「…っ…ありごとうございますっ…」

『あーもう、泣かないの…』

そういって撫でてくれた彼女の手は優しかった






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