オリジナル小説 長・中編
□あの日の約束
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幼馴染。
誰にでも1人や2人いるのではないだろうか。
俺、倉永夏にもそんな人がいた。
母親は高校時代からの友達で、同じ時期に結婚して、同じ時期に子供を産んだ。
歳も同じで、生まれた病院こそ違うものの。
小さい頃から頻繁に遊んでいた。
その彼の名前は、筑紫冬。
野球が大好きで活発な少年だ。
小さい頃、彼と一緒になって運動できた。
朝から外で暗くなるまで走り回った。
共に遊び成長していった。
しかしどこで変わっていったのか。
彼はとても明るく、野球のクラブに所属していたためか。
運動も出来てとても明るい、イケメンな青年へと育っていった。
それに反し俺は。
運動音痴で、とても明るく振舞えるような身なりでもなく。
何時も自分の存在意義を問うような、後ろ向きな青年へと育った。
名前は俺が夏だから明るい感じがするのにね。
これからお話しすることは、そんな幼馴染と。
同じ時の流れを過ごした2人の記録です。
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