オリジナル小説 短編
□こんなに好きになるなんて
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なんだかんだで一緒に帰ってる俺と瑞貴。
でも今日はいなかった。
「ねえ、瑞貴知らない?」
「ああ、高梁は女子に呼ばれてたよ。」
「えっ…」
「あのゆみちゃんだぜ〜。いいな〜高梁」
ゆみちゃん…
それは学校で1番かわいいといわれてる女子。
…
瑞貴あれでも結構イケメンだからな〜…
とうとうあんな瑞貴にも彼女出来るのか…
しかもみんなが憧れるゆみちゃんと…
すごいな…
…
なんでだろ…なんか嫌だな…
えっ?なんでよ
こんなに胸が苦しくなるなんて…
とりあえず俺は家に帰ることにした。
このあと瑞貴に会ったら何時も通りで居れる自信がなかったから。
家に着くなり部屋に戻り、ベッドへ沈み込んだ。
嫌だよ…
瑞貴に彼女出来るの嫌だよ…
俺、瑞貴のこと好きなの?…
今までは、絡み多くて、うるさくて、意味不明なことばっかし言ってきて、嫌いだと思ってたのに。
でもそんな風に思いながらもきっと心のどこかでは瑞貴のこと好きだったんだ。
好きなんだよ。
好き。
でももう無理だよね。
きっと瑞貴はあの告白受けてるよね。
だって学校で1番かわいい子だよ。
それに俺男だし。
もし俺が告白したところで瑞貴には引かれるだけ。
もう俺は泣くしかなかった。
ただただ泣いた。
今までにないくらい泣いた。
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