黒バス

□茜色に染まる
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見られた。見られた。
見られた。見られた。
見られた。見られた。
見られた。見られた。
見られた。見られた。



「そんな事して意味あんの?」


リア充してます!俺!って感じな、高尾(多分)に見られた。


「ないけど?というか、話しかけないでください。」

「いつも、その包帯で隠してるんだろ?」

「うるさいうるさいうるさい」

「楽しいの?な?」

「楽しい?は?なにがですが?」


最低最低最低最低!!!
話しかけるな!


「おい、待てよ!」

「いたっ!」

「あ、ご、ごめん」

「離してください」

「でも、血滲んでるぜ?」

「っ!」


急いで、包帯を巻いたからだろう。
こいつのせいで!こいつのせいだ!
かわいそうな私


「巻いてやる」

「…は?」



こんな、優しい言葉をかけられたのは
幼いころ以来ではないだろうか。


「いい、」

「自分で巻けないっしょ?座れよ」


無理やり、座らされて、包帯で巻かれる



「いつも、一人っしょ?」

「…」(それがなに?)

「いつも、テストで上位だろ?」

「…」(そうだけど?親に言われたからね)

「なんで?笑わないの?」

「…」(ブスだからです)

「いつも、図書室でいるっしょ」

「…」(はい?そうですが)

「おい!」

「…っ!」

「ご、ごめん。」

「もう、いいです。ありがとうでした。」

「ちょ!もう、やめろよ!」

「貴方に言われる筋合いはありません」

「…。」

「でわ、失礼します。」



なんで、あいつに悲しそうな顔されなくっちゃならないの?
茜に染まる心 包帯で隠しました。身の切れそうな放課後。



イラつくな。








青春はリストカットからです。






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