薔薇乙女第2シリーズ

□目覚め
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「真紅、おい真紅」
「ん・・・」
「今日はずいぶん起きる遅いな」
「・・・今日はちょっと嫌な夢を見たのだわ」
「そうか」

薔薇乙女第5ドール真紅
マスターであるジュンによって目を覚ました

「ジューン!朝ご飯出来ましたですよー」
ジュンの部屋の扉を勢いよく開け、第3ドール翠星石が入ってきた
「あら、翠星石おはよう」
「あ、真紅おはようです!今日は随分と目覚めが遅いですね?」
「・・・翠星石、少し話があるのだわ」





少し暗い、物置部屋奥の方にはnのフィールドへと繋がる大人が一人楽々と通れる、大きい鏡が置いてあった

「ラプラスの魔が夢に出てきたと?」
「ええ、夢が始まりの合図だとかふざけたことを言っていたのだわ」
「実は翠星石の夢にもラプラスの魔が出てきたですぅ・・・」
「貴方の夢にも?」

真紅はラプラスの魔を拒むように、少し顔を顰めた

「今日から終わりが始まる、終わりを厚く持て成して下さいと、変なことを抜かしてやがったですぅ」
「翠星石、少々口が悪いのだわ」
「これは失敬したですぅ」

翠星石は慌てて自分の手で口をふさいだ

「いいこと?これから蒼星石や金糸雀にこの夢のことを聞いてみるのだわ。雛苺は起こして聞くこと。
 人工精霊には、nのフィールドを探索してもらうこと。良いわね?」
「はいですぅ!」


真紅は翠星石と分かれた後、鏡の方へと向かった。

「ホーリエ、nのフィールドになにか異常がないか探索すること良いわね?
 おかしなことも見つけ次第報告することよ」
「」チカチカ
「気をつけて、ホーリエ」
「」ヒュン

人工精霊を見送った後、真紅も鏡に近づき中へと吸い込まれるように入っていった

「私も、聞き込み調査をしないといけないのだわ。ふふ、まるでくんくんのようね
 どちらにしても相手はあまり歓迎してくれなさそうだわ」

少し躊躇いがちに歩く

「水銀燈は紅茶を出してくれるのかしら」

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