青の祓魔師 夢

□甘く、アマく、悪魔
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今日はアマイモンさんとお出かけをする約束をしていました。
アマイモンさんを喜ばせようと思ってアマイモンさんの好きそうなお菓子を手作りしてたら、もう約束の時間になってしまいました・・・!
私は急がなきゃと思ってお菓子達を出来るだけ手早くラッピングして鞄に詰めました。

そこからは猛ダッシュです。

待ち合わせ場所「いつものお店の電柱の前で」と、昨日待ち合わせました。

アマイモンさんは待っているでしょうか
私は息を切らしながら電柱へとまっしぐらです

「なまえ」
「ひゃっ、ア、アマイモンさん・・・?」

いきなりその彼が電柱から垂れ下がってきました。
これはさすがの私でも少し驚きました。

「何で遅くなったんですか」
ぷくっとほっぺを少しふくらませてこっちを見ています
「す、すみません、アマイモンさんが少しでも喜ぶようにって、その、お菓子作ってきたんです・・・」
「お菓子・・・!」

お菓子に反応して目をきらきらさせるアマイモンさんはそれはそれはとても可愛らしかったです。

「はい、どうぞ、アマイモンさん」
「ワーイ、ありがとうございますなまえ」

アマイモンさんにお菓子を手渡すと、ラッピングした袋を強引にびりびりと破き、なかのお菓子達を自分の口の中へと放り投げました。

「ふっひーれすか」
クッキーを食べながら喋っているので言葉がもごもごして聞こえました
「はい、クッキーです」
「ふうん」
「お口に合いましたか?」
今回のお菓子は急いで作ったものの、焦がしはしなかったし結構自信作です。

「なまえの作る物なら何でもおいしいです」
「え・・・」
「クッキーが焦げてても、消し炭でも、生焼けでも、なまえが作ればおいしいです」
「あ、あり、がとうございます・・・」

恥ずかしくて俯いてしまったものの、アマイモンさんにそんなことを言われるだなんて嬉しいです


「でもですね、」
「はい・・・?!」

いきなりぐいっと腕を引っ張られ、身体がアマイモンさんの方へと引き寄せられました

「待ち合わせに遅れた罰として、
 少しお仕置きします」
「お仕置き・・・?」
「はい、お仕置きです」

アマイモンさんはそういうと顔を私に近づけました
すると彼の唇が私の唇へと重なり、
アマイモンさんの舌が口の中へ入ってきました
逃げようとするにも彼が私の頭を押さえていて逃げれません。
そのまま彼の舌が私の口内をなぞり続けました
頭がくらくらしてなんか胸のあたりがほわほわします

こうしてるのは幸せなのですが、長時間続けているせいか苦しくなってきました
アマイモンさんの胸を軽く叩くと彼の手は私の頭から離れ、私とアマイモンさんの唇からは銀色の糸が出ていました

「なまえ、涎が垂れてます」
「え、ひゃっ・・・!」

私の唇に着いている涎はアマイモンさんの長い舌でぺろりと舐め取られてしまいました

「はい、取れましたよ」
「わ、ああぁぁあっ!!!」

私は今更ながら恥ずかしくなって真っ赤になっているであろう顔を手で覆いました


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