初めましてマスター
□きらきーとお呼び下さい
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「こんにちは」
君は、鏡の中から俺に話しかけてきて、
「お名前は何というのですか?」
名前を聞いて、
「良い名前ですね。私の名前は雪華綺晶。」
名前をいって、
「きらきーとお呼び下さい」
僕に笑いかけてくれた。そのときだろうか彼女に一目惚れしたのは。
「ただいま帰りました。なまえ」
「お帰り、きらきー。
今日はどうだったの?」
「今日もなかなかお姉様達は仲良くしてくれませんでした」
彼女はアリスゲームという馬鹿げたゲームをしなくてはいけないらしく、毎晩姉妹と戦っている。
「ああ、早くお父様にお会いしたいです・・・」
「きらきー・・・」
俺は小さい頃父がいなかった。
だから母親に育てられた。
父の温かさがわからない。
「きらきー、あのさあ」
「はい?なんでしょうなまえ」
「あの、さあ・・・。」
言えない。
たった2文字の言葉が伝えられない。
「 」だって。短い言葉なのに
「おれ、きらきーのこと・・・!」
「・・・なまえ」
きらきーは俺の頬に手をやった
「人形と人は愛し合ってはいけない・・・。
私はなまえが好きです。でも、コレは叶ってはいけない恋です。」
きらきーの手に滴がぽたぽたと落ちる。
きらきーの手に滴が伝わって滴が交わる。
次の日起きると指からは指輪がなくなっていた。