初めましてマスター

□本当に面白い子ね貴方は
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「なまえ お茶の時間よ」
「わっ、もうこんな時間なの?!」
「もう、貴方って人はいつもぼーっとしてるわね」
「ご、ごめん真紅・・・」

僕はいつも気弱だから真紅をイライラさせてしまう

させたくないんだけどなあ



「まだなの?」
「わ、あ、い、今持ってくるよっ」

僕は台所へと急ぐ


ここには紅茶を用意するための道具がたくさんそろっている
一応僕の家は喫茶店をやっているので種類も豊富だ
(でも、店の台所じゃなくて家の台所だけどね)







************************************


「はい、おまちどおさま」
「ありがとう」


彼女は僕に微笑んでくれた

顔立ちも綺麗だし その綺麗な絹糸のような髪はいつ見ても触れたくなる




まるで天使みたいだ・・・









「あら、なあに?
 さっきから人の顔をじろじろと見て」
「え、あ、ご、ごめん」




すっ






彼女の柔らかい手が僕の頬に伸ばされた


「あなたはいつも謝ってばっかりね
 面白い子」
クスクスと悪戯っぽい笑い方をしていた



ああ 綺麗だなあ








*



「っ・・・!///」
「・・・」








「な、何をするのっ?!///」

パシィン

「痛あァ!!」



「い、いきなり淑女の唇を奪うだなんて
 全く人間の雄は想像以上に下劣だわ///」

とげとげしい言葉と裏腹に顔はドレスのように真っ赤に染まっている





「ごめん、い、嫌だった?」



「・・・い、嫌じゃないわよ・・・

「え?」
良く聞き取れなかった


「な、何でもないわよっ///
 もう一回お茶を入れ直してきて頂戴なまえ
 ぬるいわ」

「うん」






パタパタパタ





「・・・馬鹿///」

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