海のような君へ

□僕たちを
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「あれ……?」

タケル君を追っていると、誰かに呼ばれたような気がした。

「鈴、どうしたの?」

「いま、誰かに呼ばれたような……」

「僕はなんも聞こえなかったよ」

「気のせい……?」

「それより早くいかないと、タケルが!!」

「そうだ、タケル君…!!!」

タケル君を追いかけないと…!!

そう思ったとき、基地が大きく揺れた。

「な、なに!?」

「地震なわけ……なにかの攻撃…?
急いでタケルの所に!!」

「うん!!」



タケル君に追いついたとき、タケル君はデジモンカイザーに馬乗りになって彼を殴っていた。

「タケル君……!!」

その姿に驚いた。

いつもは優しいタケル君が…あんな顔するんだ……

二人の後ろでは、ワームモンとパタモンが睨み合っていた。

そして私の前をレーザーのような攻撃が通過した。

「こ、攻撃…!?」

レーザーが貫通したようで、壁に穴があいてその穴を見たことのないデジモンが通った。

「なんだ、あのデジモン!!」

「僕が作ったデジモン、キメラモンだ。
すごいだろう!!お前たちが束になってもかなうもんか」

「タケル!!」

パタモンの言葉にタケル君は頷くと、カイザーの上から立ち上がりパタモンにデジヴァイスを掲げる。

「デジメンタルアップ!!」

「パタモンアーマー進化!!
天駆ける希望、ぺガスモン」

タケル君はぺガスモンに乗り「鈴お姉ちゃんも早く乗って!!」といった。

私はタケル君の言葉通りにぺガスモンに乗った。

「一乗寺!!お前との結局はまた今度だ!!」

そして開いた穴から私たちは脱出した。








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