海のような君へ

□もどかしい気持ちに
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「………私、行くね」

セフィラモンに乗って、またどこかに行こうとする鈴

「鈴」

そんな鈴俺はに声をかける。

「太一?」

話したい事はたくさんある。

聞きたい事も……

けど……

「ちゃんと……帰ってこいよ」

俺が今、言えるのはそれだけだ。

俺の言葉に鈴が驚いている。

「……なにも、聞かないの?」

「あぁ、今は話したくないんだろう?
だったら何も聞かない」

俺の言葉に鈴は安心したように笑っている。

「ありがとう……」

「その代り、後でちゃんと話してくれよな。
それまで待ってるから」

「うん……約束する!!」

俺に笑いかける鈴。

いろいろと不安だけどさ……今度はちゃんと帰ってくる。

そんな気がする____



「鈴お姉ちゃん!!」

タケルが鈴に近づいた。

「タケル君?」

「もし、僕たちになにかあったら助けてくれる?」

「うん、当たり前だよ」

「だったらさ……#NAME1##お姉ちゃんが困ったとき、僕に相談してよね」

「うん、わかった。
それじゃあ…そろそろ行くね」

バイバイ、そう言ってセフィラモンと一緒に飛び去って行く。





「なるべく早く帰ってこいよ……」

俺はいつまでも鈴の後ろ姿を見ていた……





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