海のような君へ
□もどかしい気持ちに
1ページ/2ページ
「………私、行くね」
セフィラモンに乗って、またどこかに行こうとする鈴
「鈴」
そんな鈴俺はに声をかける。
「太一?」
話したい事はたくさんある。
聞きたい事も……
けど……
「ちゃんと……帰ってこいよ」
俺が今、言えるのはそれだけだ。
俺の言葉に鈴が驚いている。
「……なにも、聞かないの?」
「あぁ、今は話したくないんだろう?
だったら何も聞かない」
俺の言葉に鈴は安心したように笑っている。
「ありがとう……」
「その代り、後でちゃんと話してくれよな。
それまで待ってるから」
「うん……約束する!!」
俺に笑いかける鈴。
いろいろと不安だけどさ……今度はちゃんと帰ってくる。
そんな気がする____
「鈴お姉ちゃん!!」
タケルが鈴に近づいた。
「タケル君?」
「もし、僕たちになにかあったら助けてくれる?」
「うん、当たり前だよ」
「だったらさ……#NAME1##お姉ちゃんが困ったとき、僕に相談してよね」
「うん、わかった。
それじゃあ…そろそろ行くね」
バイバイ、そう言ってセフィラモンと一緒に飛び去って行く。
「なるべく早く帰ってこいよ……」
俺はいつまでも鈴の後ろ姿を見ていた……
.