海のような君へ

□進みたい
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もうすぐで夏休みが終わる、8月下旬。

「今までお世話になりました」

私は、今までお世話になった、医者や看護婦に挨拶をした。

「よかったわね、退院できて」

「はい、ありがとうございます」

「もし、体に異常を感じたらすぐに病院に来ること」

「分かってます」

「あと、なるべく激しい運動もしないように。
それから一週間に一回はかならずリハビリに来ること」

医者からの言葉に私は頷く。

「本当にお世話になりました」

お母さんは頭を下げて、感謝の言葉を述べる。

「いえ、お嬢さんが退院できてよかったです」

それから、私はお母さんと一緒に病院を出た。

「よっ」

外に出ると、ミミちゃんと丈さん以外の全員が来ていた。

「みんな、来てくれたんだ」

「と言っても丈さんは、どうしても外せない用事があってこれませんでした。」

「丈さんらしい」

「鈴、みんなと遊んでいらっしゃい」

「え、でも………」

「せっかく退院できただし、無理しない程度ならいいわよ」

お母さんが、笑ってそう言ってくれた。

「………うん、行ってくるね」

「太一君、鈴のこと、よろしくね」

「任せてください」






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