桜の舞う世界で

□壱訓
1ページ/3ページ


「ここまでか………」

敵に囲まれ、逃げ場のない私たち

「ここまで天人が多いと、不愉快を通り越して滑稽になるな。
で、どうする銀時、小太郎」

「天人に殺されるぐらいなら、武士らしく腹を切って……」

銀時が小太郎の言葉を遮るように立ちあがった。

「ふざけんな。
最後を美しく飾る暇があんなら、最後まで美しく生きろうじゃねーか」

「最後まで美しく生きろう、か……」

銀時の言葉に小さく笑い、俺もたちあがる。

「ヅラはここで終わりか?」

「ヅラじゃない」

小太郎は立ち上がり敵を見つめる。

「桂だ!!!」

その言葉をきっかけに三つの方向へ、刀を振って行く。





これは俺がまだ攘夷戦争の最中の話しだ。





次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ