海のような君へ

□海のように
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そして次の日、陽が昇ってからタケル君と伊織君、私、テントモンが偵察としてカイザーの基地を追うことになった。

タケル君はぺガスモンに乗って空から、伊織君はサブマリモン(丈さんの誠実のデジメンタルでアーマー進化したみたい)に乗って海中から偵察になった。

私はもちろん、セフィラモンに乗ってタケル君と一緒に空から

「いいんですか?
一緒に偵察に行っても…」

「大丈夫だよ。
…カイザーがなにをしようとしているのか、確かめたいから」

「あまり、無理しないでください…」

「タケル君もね。
それより……基地の姿が見えないよね」

「この辺りに来たのは間違いなのに……」

「伊織君はなにか見つけたのかな?」

タケル君は伊織君にメールを送った。

「それ……デジメンタルを保存してる機械だよね?」

「はい、ディーターミナルっていいます。
これでメールも出来るんです」

「……便利そうだね」

「鈴の分もありますよ」

「私の分も…?」

「はい、今は…ここにはありませんが、現実世界にあります」

「そっか……現実世界に…」

その時、機械音がなった。

「あっ!!伊織君が基地を見つけたみたいです!!
洞窟の中から潜入するみたいです」

「伊織君に無茶はしないようにメールしてくれる」

「もちろんです」

タケル君がメールを送ると、海上に渦ができた。

「あれは……」

「渦巻き……?」

私は渦巻きをじっと見つめていた。

「……なんだろう、この感じ……」

「どうしたんですか?」

「すごく嫌な感じがする………
前にも、どこかで………」

「どうしよう……伊織君と連絡がつかない……」

「せやけど、急がなあきまへんで!!」

「そう、大変なことになるよ!!」

「すごく興奮してない?二人とも…」

「興奮もするよ……あの渦を見たら。
鈴もそうでしょ?」

「私は興奮というより…嫌な感じがする。
あそこに………何かがいる」






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