◇裏小説
□放課後の佐々木君
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――キーンコーンカーンコーン…
「佐々木君佐々木君!!」
「今日は誰なの?!」
「あたしを選んでーー!」
「待って待ってどうしようかな―♪」
…女子からモテモテなのは、
佐々木知広。
高校3年生。
完璧な容姿と抜群の運動神経、それに学年トップの成績。
――あたしの幼なじみだ。
そして、なぜ、知広の周りに女子が集まるかと言うと……。
放課後H の相手を決めるからだ。
放課後Hとは、知広が毎日Hするのね?
その相手を決めるために、モテモテの知広君はハーレム状態なんだわ。
あきれるあきれる。
そんな愛のない、意味のないHやってどうすんだか。
だから、あたしは知広とHしたことはない。
「うん、決めた♪今日は―、はるか♪」
えっ、えぇー?!
あたしかよ?!
集まってないし!
ヤルとも言ってない!
「なに言って……わぁ?!」
ぐいっ
腕をつかまれ、あたしは知広に引っ張られていった。